REVIEW
HIU Books
先生のオススメ
航空管制知られざる最前線
今年はじめ、羽田空港で発生した航空機の事故で何があったのか。そんな疑問から手に取った本です。
本学の上空を轟音をたてて低空で飛び去る航空機に時々驚かされる。
パイロットは勝手に本学上空を飛んでいるのではなく、管制官からの飛行経路の指示に従い飛んでいる。この本は元航空管制官の著者が航空管制の仕事について詳細に表している。彼らは決められた周波数の無線通信だけを頼りに複数の航空機の離着陸をコントロールしている。経験を積むと、パイロットの音声だけで、そのパイロットの人物が見えてくるらしい。ベストなタイミングでパイロット交信し、無駄なく的確なメッセージを伝えることが、離着陸の安全を担保しているのだという。彼らの苦労が見えてくる。
本学上空を飛び去る飛行機が気になる学生にはおすすめの1冊である。