REVIEW
HIU Books
第17回図書館賞
きみのお金は誰のため : ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」
この本は、怪しい洋館に住むボスが中学2年生の佐久間優斗と投資銀行で働く久能七海に、……
この本は、怪しい洋館に住むボスが中学2年生の佐久間優斗と投資銀行で働く久能七海に、三つのお金の真実について話す物語です。そして私の一番の推しポイントはボスが話す三つのお金の謎の意味が分かりやすいたとえ話です。初めのお金自体に価値はないことに対して、そんなわけないと思う人が大半だと思いますが、しかし、大量のお金は毎年燃やされていることを知っているでしょうか。本当に紙幣自体に価値があるなら古い紙幣を捨てる理由はないですよね。ではなぜ私たちはお金に価値があると思ってしまうのか。読んでいくとお金の見え方・考え方が変わっていき、お金以上に大事なものに気がつきます。自分の生活がお金中心にならないためにも、この本を読むことで視点を変えて改めてお金について考えてみませんか。