REVIEW
HIU Books
第17回図書館賞
北海道怪談
【敢闘賞】私が読んだ本としては、田辺青蛙さんの『北海道怪談』である。選んだ理由としては、図書館ではあまり知られていない……
私が読んだ本としては、田辺青蛙さんの『北海道怪談』である。選んだ理由としては、図書館ではあまり知られていない地域資料で、他のレビュワーと絶対にかぶらないマニアックな書籍だと思ったからだ。前置きはこれくらいにしておいて、本書のレビューをしていく。本のタイトルの通り、作者やその夫、親戚などから寄せられた、道内での不思議な体験談や怖い話を、地名や場所とともに書かれている。私は特に、怪談話や心霊現象など信じないタイプだが、本書はすでに行ったことのある場所や、なじみ深い場所での出来事が多いため、妙に信憑性が高く、体験者のイメージがしやすい。実際は恐ろしいが、自分もその場所に訪れたい、聖地巡礼をしてみたいと少しばかり思ってしまった。加えて、1つの話題が2~3分程度で読める長さのため、起承転結も分かりやすく、理解がしやすかった。