REVIEW
HIU Books
第18回図書館賞
この恋は世界でいちばん美しい雨
【敢闘賞】「この恋は世界でいちばん美しい雨」は宇山佳佑さんによるあまりにも残酷で切ない日々を共に生きていく二人のお話です。
「この恋は世界でいちばん美しい雨」は宇山佳佑さんによるあまりにも残酷で切ない日々を共に生きていく二人のお話です。
“雨”は、じめじめしていて濡れるし、気分も憂鬱になる。だけど、彼女はこう言った。「雨は誰かが大切な人を想って濡らす『恋の涙』」と。
雨をきっかけに出会った2人は恋をして、幸せな日々を送っていたが、ある雨が降った日に2人は交通事故により瀕死状態になってしまう。そこに、案内人と名乗る男がやってきて2人は“奇跡対象者”であり、現世に戻ることができた。だが、それには条件があった。2人で20年の命を所有し、それぞれ半分ずつ10年の命を持って生活を送りお互いの幸福量と引き換えに命を奪い合う過酷な「ライフシェアリング」が始まった。
あまりにも残酷で儚いラブストーリーに最後は思わず涙してしまうこの作品。そして、幸せとはなにかと考えさせられる宇山佳佑さんによる素晴らしい作品です。
