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音でデザインする : 「緊急地震速報音」は、なぜ緊張するのか?

あの「ウィン! ウィン!」に隠された秘密。日常の無意識をハックするサウンドデザインの世界

スマホから流れる「ウィン! ウィン! ウィン!」というあの音。耳にした瞬間、誰もがハッとして強い緊張感を覚えるはずです。では、なぜあの数秒の音が、私たちの心を一瞬で支配し、行動を促すことができるのでしょうか?

こちらは、緊急地震速報音や電子マネー「iD」の決済音など、誰もが一度は聞いたことがある社会の音を手掛けた音環境デザイナー・小久保隆氏による著書です。著者は、サウンドデザインとは単に心地よい音を作ることではなく、「音×環境×人」の文脈を設計することだと語ります。あの速報音も、ただ恐怖を煽るためではなく、「思考を中断させ、直ちに行動させる」という目的のために、音の高さの急激な変化や繰り返しの回数まで計算し尽くされたデザインの結晶なのです。

ほかにも、電車の発車音や商業施設のBGM、さらには六本木ヒルズの空間音響まで、私たちの無意識をハックする「音の仕掛け」が次々と明かされます。メディアやデザイン、心理学に興味がある人はもちろん、日常の風景を違った角度から覗いてみたい人にもぴったりの、知的好奇心を刺激される一冊です。

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