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名作映画で読み解く世界史

名作映画の背景にある、リアルな「人間の歴史」を覗き見る

歴史の勉強と言われると、年号や人名の暗記ばかり……だなんて思っていませんか? 『名作映画で読み解く世界史』は、そんなイメージをガラリと変えてくれる一冊です。

著者は古代ローマ史の権威である本村凌二先生。『ローマの休日』や『タイタニック』といった誰もが知る名作映画をフックに、その背景にある世界史のうねりを鮮やかに紹介していきます。「なぜこの時代にこの事件が起きたのか」「当時の人々はどう生きたのか」が、映画のストーリーと重なり合うことで、タイムトラベルをしているかのようにリアルに迫ってきます。

映画という「エンタメの窓」を通すことで、歴史の裏にある人間の葛藤や社会の矛盾が立体的に浮かび上がってくるのがこの本の面白さ。教養を深めるきっかけになるのはもちろん、次に映画を観るときの参考になること間違いなし。世界史に興味を持った人に、ぜひ手に取ってほしい歴史入門書です。


≪紹介されている映画≫

1. 古代:帝国の興亡と英雄たちの光と影

古代ローマの壮大なスケールや、中国・地中海の動乱期を舞台にした作品群です。

  • 『ベン・ハー』(帝政ローマ初期のキリスト教黎明期)

  • 『グラディエーター』(ローマ帝国盛期、剣闘士の光と影)

  • 『レッドクリフ』(中国・三国志の有名な戦い「赤壁の戦い」)

  • 『アレクサンドリア』(古代末期、キリスト教の台頭と科学の衝突)

2. 中世:信仰と自由への闘い

教会の権威と、激動のヨーロッパ社会の裏側を描く名作が並びます。

  • 『ブレイブハート』(スコットランドの独立英雄の闘い)

  • 『薔薇の名前』(中世修道院を舞台にした、信仰と知性のミステリー)

3. 近世:絶対王政と激変するアジア

激動のヨーロッパ宮廷劇から、同時代の日本の姿までを対比的に見渡せます。

  • 『わが命つきるとも』(ヘンリー8世とトマス・モアの対立)

  • 『エリザベス : ゴールデン・エイジ』(イギリス黄金期の女王の苦悩)

  • 『七人の侍』(戦国時代の日本社会と武士のリアル)

  • 『アマデウス』(18世紀ウィーンの宮廷音楽家たちの葛藤)

4. 近代:二つの世界大戦と市民たちの激動

世界規模の戦争や、激変する社会構造に翻弄される人々を描いたボリュームのある章です。

  • 『風と共に去りぬ』(アメリカ南北戦争の光と影)

  • 『山猫』(イタリア統一運動期の大貴族の没落)

  • 『スティング』(1930年代、大恐慌時代のアメリカ社会と詐欺師たち)

  • 『アラビアのロレンス』(第一次世界大戦期のオスマン帝国とアラブの反乱)

  • 『ドクトル・ジバゴ』(ロシア革命に翻弄される知識人の悲劇)

  • 『天井桟敷の人々』(ナチス・ドイツ占領下のフランスで製作された奇跡の名作)

  • 『カサブランカ』(第二次世界大戦下、亡命者たちのドラマ)

  • 『ライフ・イズ・ビューティフル』(ホロコーストの絶望の中にある親子の愛)

  • 『幕末太陽傳』(幕末の日本を軽妙に生き抜く庶民の姿)

5. 現代:激動の20世紀を生き抜く

近代から現代へ続く、アジアやヨーロッパのリアルな市民生活に焦点を当てています。

  • 『活きる』(国共内戦から文化大革命に至る激動の中国)

  • 『ニュー・シネマ・パラダイス』(第二次世界大戦後のイタリアの田舎町と映画への愛)

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