カッコウはコンピュータに卵を産む ; 上

インターネット黎明期の1980年代、ネットワーク回線料金はいまとは違って従量課金制の時代。つまり使った分だけ料金を支払う。著者の天文学者は自分が使った時間の料金よりも75セント請求が多いことに気が付く。ここから物語ははじまる。何者かが著者の研究所を踏み台に．．．。犯人を追跡する物語は実に面白い。

この本を読んでコンピュータを踏み台にシステムを攻撃する手法を理解できたが、もう一つ学んだことは、「仕事とは記録すること」だということ。天文学者は夜空を見上げることだけが仕事ではなく、毎日記録を取りその膨大な情報を分析して結果を得ることが仕事であると語っている。そしてどの仕事においても記録は重要であると述べている。学生諸君もノートをとることが仕事である。また、ノートをとることはそこに自分が存在した証明でもある。

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